藤木友禅型製作所
製版工程のご案内
トレース工程写真
トレース
図案の色を一色づつトレッサーが分版してきます。
少し前まではセルと呼ばれるフィルムに遮光性のインクで職人が色ごとに筆で手描きしていました。
現在では筆をペンタブレットに持ち替え、コンピュータでトレースしています。
紗張り工程写真
紗張り
アルミ製の型枠にテンションをかけ、紗と呼ばれる生地を貼り付けていきます。
上下左右均等に緩みなく張ります。
焼付け工程写真
焼付け
●ダイレクト製版
紗張りした型枠に感光乳剤を塗布し、トレース(マスク)のデータをプリントしていきます。
マスクが完成後、型枠を露光することによりマスク以外の部分が硬化し、
染料を通さない部分になります。マスク部分は硬化しないで染料を通す柄の部分になります。

●フィルム製版
トレースデータをフィルムに出力し、感光乳剤を塗布した型枠に密着させ露光します。
フィルムの黒い部分以外が硬化し、染料を通さない部分になります。

絵刷り工程写真
絵刷り
出来上がった型の試験刷りをします。
和紙に本来の染めと同様の色でひと型ひと色を重ね刷りし、製版にミスがないか確認していきます。